K先生
K先生から連絡が来る。
毎週、私が忘れてしまう時があっても。
先生は93歳。
私は先生に育てられたようなものだ。
神学生の時は、休みの時は必ず先生のお宅に行った。
口答えしたこともあった。
でも、先生は相変わらず連絡をくれた。
清❍でインターンをした時に、三度笠を柔道の先生にもらったのだが、
傘の裏に先生の字で御言葉が書いてある。
「神である主の霊が、わたしの上にある。」イザヤ61:1
本当に、愛を食べて生きてきた。
こんなにちゃらんぽらんな者だけど、何か残さなければならないとしたら、
伝えたいものがあるとしたら、
受けてきた愛だけだ。
だから、だからこそ、今私に託されている仕事を諦めちゃいけないし、
諦められない重荷がある。
これこそが、遺産ではないだろうか。