鍵山秀三郎『「一日一話」―人間の磨き方・掃除の哲学・人生の心得』PHP研究所,2006.
教会のお掃除改革の時に、何かネタにならないかと思って買った本。
自分自身も、どういう思いで掃除に取り組めばよいか、参考にしたかった。
******本を読んで考えたこと********
媚びない
人に仕えること、
おもてなしの心で接すること、
キリスト者として、模範たろうとすること、
来会者に心をこめて接すること、
信徒さんを大切にすること。
しかし、時には無理難題言われたり、
勝手なことばかり言うなぁ、と思う時もある。
大切にしようと思うあまり、何も言わないでいる時もある。
でも、この本を読んで、「媚びない」ということを学んだ。
譲れる限り譲る、という著者だが、
ある線を超えたら、絶対譲らないものがあるという。
「自分の会社の社員たちを不幸にする要求・取引、
そして相手のためにもならない、という要求は、
たとえ顧客からの要望でも、受けない。
毅然として、断る。
「あなたの会社の仕事はしません。」と断ったこともあったそうだ。
自分たちの仕事と、製品に誇りを持っているから、
一生懸命、ベストを尽くしているという小さな積み重ねの上の、自負があるから、
イザの時に毅然とした態度でいられるのだろう。
人に好かれたいとか、
嫌われたくないとか、
教会を去ってしまうのではないか、などの懸念が頭をよぎり、
黙る時がある。
でも、
でも、人として間違っている、と思うなら、
理不尽な要求に付き合わなくてもよいのではないか。
自分が売っているもの、伝えているものに自信を持っていいのではないか。
安売りしたり、卑屈になったり、弱気になったりしないで、
「あかんもんは、あかん。
私は自分の資源を自由に利用・制限することができる。
それは、あなた次第ではない」
(分かりやすく言えば、境界線の問題)
ということが出来る。
卑屈にならない。
自分の商売に対して誇りを持つ。
ましてや、福音。
神様の任務を果たすため、預けられているものである。
牧師たること。
柔らかく、穏やかに、
かつ毅然として、預言者の役割を果たしていきたい。