組織の健康

調べ物をしていたら、通りがかった。

日本ホーリネス教会 K元牧師性加害事件検証報告

http://www.jhc.or.jp/kensyou.html

(2017年1月12日リンクが切れていて、元のページは削除されていました。関係する記録は残っているので、関心のある方は、「日本ホーリネス教会 K元牧師性加害事件」などで検索してみて下さい。)

 

これは、うちの教団の人権委員会発足のきっかけとなった事件だと思う。

 

また、京都南部でキリスト教のイメージが悪くなった事件として、数年前にこのような事件が起きている。

聖神中央教会事件

 

犯罪行為にまで至る事件でないとしても、組織の自浄作用という点から見て、教会は組織経営上の弱さを抱えていると常々思う。

キリスト教会と言っても、他の教会、教団を広く知っているわけではないが。

でも、宗教組織の異常な体質変化はオウム真理教に顕著に現れている。

 

教義や精神論が入り込むと、健全なバランスを崩しやすいのは、日本人の集団性の弱さだろうか。

 

ホーリネス教団の場合は、K元牧師の暴走といえばそれまでだが、外から見ればホーリネス教団の体質の弱さでしかない。

どう処置をとったとしても、責任は教団にも問われるところだ。

 

牧師のやり方、各教会のやり方に任せられている部分が多く、自治という面はあるが、腐敗が放置され悪化する危険性がある。

教会の生命力の流れが淀み、閉塞した独裁的な教会運営のもと、苦しんでいる教会員が沢山いるのではないだろうか。

 

・・・だろうか、ではない、いるんだよ、沢山。

 

平たく、組織という言葉を使ってみるが、キリストの身体・・・が健康であるためには。

すなわち、組織が健康であるためには、痛みには敏感でなければ。

 

問題があるならば、その解決に向けて全力注ぐ。

 

そうしなければ、傷口は化膿し、やがて全身に毒を回す。

 

あちらを直し、こちらを直していれば、組織の健康は長続きし、いや、むしろ発展し、次の未来に進める。

でも、放置すれば、士気が低下し、あちこちにガタが来る。

 

健康な人は、持続可能な運営を、

不健全な人は、不健康な運営をする(継続しないペースで走る)、

と聞いたことがある。

 

どんなに良いことでも、良い意思でも、立派なことでも、

続かないなら意味が無い。

きっと、人を歪めてしまうだろう。

 

運営のまずさは、所属する人間の人間性を失わせる。

食料は現地調達しろ、と言われた日本兵の凶暴さは、恐ろしいばかりだ。

組織運営の歪みは結局どこかにしわ寄せとなって現れる。

 

伝道者の、信徒さんの痛む声に耳を傾けなければ、やがて組織が死に体となるのだ。