リーダーシップサミット2014 ジェフリー・イメルト

次なる講師はゼネラル・エレクトリック(GE)現最高経営責任者(CEO)、ジェフリー・イメルト(Jeff Immelt)。
世界180カ国に展開している、世界最大規模の複合企業。
うーん、聞くんだけど、何の会社だっけ、という私と同レベルの恐れ知らずの方は上のリンクをクリック!
GEの創業者は、あのトーマス・エジソン。おおぅ。
写真の後ろに見えているマークが会社のロゴ。(み、見たこと無い。まぁ、住む世界がちがうのさ)
講演の後半で、教会に来ているのは、年に何回かな~的な感じだったので、教会との関連は脇においても、世界最高峰の指導者、リーダーであることは間違いありません。
GEは50年前から、リーダー育成のための機関を作りリーダーの育成に務めてきたそうです。
リーダー研修にかける費用は年間「10億ドル」とのこと。
計算してみましょう。
なんと近日便利な世界、Chromeが自動計算してくれました。
現在(2014年11月11日)の通貨レートで
10億米ドル =約1143億円。今円安ですからね、ちょっと前まではもっと…。
この費用をかけて、一つの会社としての文化を作り上げ、何千人、何十カ国の支店をまとめあげている、と言います。
因みに、公演中ビル・ハイベルズが質問しているこのGEのリーダー養成施設、クロッチンビルについてはあまり言及がありませんでした。
例のごとく、日本のホームページではなかなか情報がありませんが、一応英語ですが関連する情報をみつけました。
Crotonville management training centerについて。
世界トップCEOに3度選ばれたというイメルト氏。
リーダーの仕事は、「周りの人に「自信を持たせること」だと話していました。
仕事の内容は色々変わりますが、この基本的な姿勢が、イメルト氏の根底にある姿勢だと思いました。
「危機は、キャリアの初期に経験せよ。」
「昔に戻る余裕はありません。…建国時代や2005年に戻る贅沢さは私達には許されません。」
「こんなにも不安定な次期に会社を導くチャンスをもらっています。
最高のリーダーは前進するのです(The best leader go for it.)。人々を守り、会社を守ります。」
「そこには機会があるのです。行って捉えないといけません。未来はここだと提示するのです。」
などが心に留まりました。
後半になりますが、大きな組織をまとめる上で4つのポイントを上げていました。
1. ゆるい管理
2. 顧客優先
3. 試行錯誤
4. 情報の透明化と共有
などがありました。
ビル・ハイベルズの質問の鋭さと、会話の運びの上手さにいつも感心しています。
イメルト氏は、いくつか答えをはぐらかしているような…気もしますが気のせいでしょうか。
GEのリーダー養成の仕組みや、後継者選びの方法など。
忘れたのかな、いやそんなことはない、わざとだろう、なんて思いながら。
兎にも角にも、全体を見ながら、後継者の育成が組織の安定した成長の鍵ではないかと思いました。
蜂の女王のように、一匹にロイヤルゼリーを与えるようなやり方ではなく、
沢山の人がリーダーの素質を持つ訓練を施すのです。
リーダーの数=組織の成長可能性。
組織の寿命は、このことから逆算できます。
後継者に対する投資が出来なくなった時が、組織の寿命のカウントダウンが始まる時です。
後継者育成は、腰掛け程度にしていてはいけません。
組織の命運を握る鍵、根幹部分に関わることです。
ちょっと勉強会やセミナー、集会に資金を使って、後継者育成をしている気になるのは危険です。
GEの身の削り方、力の入れ方を見ると指導者育成の切さを、改めて思うことでありました。