教会離任直前の精神状態、ぼんやりとしてきている

何かを狙い、何かを狙ってこなかった。
今となっては、もうどうだっていいこと。
でも、時々ぼんやりと考える。
見えない敵と格闘し、絡みついている鎖にを切ろうともがいたこれまでだったと。
どんなに力いっぱい斧を振り下ろしてみたところで、金属の鎖なんてそう簡単に切れやしない。
でも、やってきた。
まったく無様な有り様で、
神と人とを断絶させている、あらゆる恐怖に、決まりに、「正義」に反抗してきた。
時にはそれが、人の信仰を脅かすことになり、上に反抗することにもなった。
「正しい人」であることも「合格」であることでもなくなり、
「伝道者らしい」ことでもないし、「全て捧げている人」でもなくなった。
あくまでも人間臭く、従わない人間だった。
でも、不思議なことだが、それでやる事が減るわけではなかった。
求められることは益々増えた。
それに、なんだか余計に難しくなっていったような気がする。
必要なことだったのか、そうでなかったのか、あーなんだかどうでもいいこと。
見えないものと格闘してきた。
そしてそれから逃げなかった。
あまり賢いやり方じゃなかったと思うけど、今となってはそれでよかったと思う。
もしかして、それで自由になった魂が居たかもしれないことを思えば、
今ここに、こんな自分で居ることを思えば、
それで良かったと思う。
あの日あの時の一歩から、小さな決断から、無様な挑戦から、そして地味な積み重ねから、
今の自分があることを思い、
それで良かったと思う。
そして、沢山の人に、出会いに感謝している。