労働基準局に行った話1 ―ブラック教会

明後日で、休職しましてから1ヶ月になります。
ぼーっとしながら1ヶ月、本当に良く休ませて頂きました。
助けて頂いている方、またお世話になってきた方々に本当に感謝しております。
そんな私は、大阪を離れる直前、労働基準局へ行きました。
今回の区切りを機会に、人権侵害とも思える労働環境についてどのような見方ができるのか、相談に行ったというわけです。
宗教関係者を「労働者」、またそこに従事することを「労働」と定義して良いのかが分からない、という点がこの業種(?)の曖昧さ、異常さの温床にもなっていると思います。
宗教関係者というのは、24時間フルタイムの献身なわけで、朝9時から夕方6時までが牧師で、夜は違います、というわけにはいかない、という感覚があります。
一般のサラリーマンのような枠組みと同列に考えるということに抵抗があるかも知れません。
私が企業だ、法律だを持ち出してくるのは少なくとも現行で、教会を含めて宗教組織の適正さを図る物差しとなるからです。
というような、意味で受け止めていただけたらと思うのですが、教会の労働環境は、一般社会に照らし合わせたら、ブラック企業レベルだと思います。
昨今詐欺師まがいの宗教者も居ますが、富むことにおいても、貧しいことにおいても、一般の生活水準を逸脱していると思います。
適正な運営をしている教会もありますが、そうでない所もある事も確かです。
私が最後に働いていた所の労働条件は、
「休みなし、厚生年金無し、社会保障無し、労使折半も無し。保険費関係全額自腹、年間休暇2泊3日まで、1日の労働時間明確な規定無し(しかし、常に教会活動に従事できる範囲にいること)、給与永年1ヶ月8万円、残業代その他の手当なし」でした。おまけに相当のパワハラ、モラハラだったと思います。
ひどいところだな、と思いましたが、これまでも、もっと劣悪な条件で働いてきた人、働かされた人、使い捨て同然にされた人、今も働いている人、が居ます。
信仰が関わってきますので、自己犠牲の精神で、とか自発的にしていることだ、文句など言ってはいけないと言われてきました。
でも、思います。これまでの沢山の人達の涙を思うと、これは一つの教会の特殊性だけが原因なのではない、組織ぐるみの犯罪じゃないかって。
実際、法律的には本当に違法レベルですから。
合法的に、法律に引っかからないように対応してきているとしても…、なにかその、訴えられないのを良いことに、グレーなレベルを維持しているのではないかと思うのです。