M師との対話 カルト対策カウンセリング-私は回復できるでしょうか

回復したいという気持ちが、残っていたのがせめてもの希望。

 

ある人に相談しに行った。

断片的に、記録。

 

 

話したこと——-

 

■ Q. 「私は回復できるでしょうか。」

 

A. 「出来ます。色々な段階の人が居ました。お会いした時には深刻な鬱に陥っている人も居ましたし、既に自殺した人もいました。でも、回復する人も居ます。」

 

考えたこと―宗教が人の心に起こす心的外傷を軽視してはいけない。

社会復帰できなくなる人、自殺する人も出ている。

 

 

■ Q. 「私は何に対する信頼を失ってしまったのでしょうか。」

 

A. 「組織です。組織には組織であるがゆえの性質があります。組織は、利用できる人間を取り込み、そうでない人間を排除します。

献身という言葉を考える時、大事なことは神に対する献身か、ということです。

組織に対する献身であれば、要らなくなった時に切り捨てられます。それが組織です。

神に仕えるものを、神はちゃんと見ておられます。

組織に切り捨てられても、神さまはそんな事はされません。」

 

 組織に対する献身なのか、神に対する献身なのか、よく考えよう。

 

 

■ Q. 「同じような経験をしている方からよく相談を頂いていたのですが、どう対処したらよかったでしょうか。私は教会を変わったらどうかと言ってきましたが、どこなら良いのか、ということは言えませんでした。例えば、良い教会、はどうすれば分かるのでしょうか。」

 

A. 「それは私も苦戦しています。私がアドバイスすることは、いくつかの条件を満たしていたら、行ってみたらどうかな、と言います。」

 

Q. 「例えば、ホームページなどで分かりますか。」

 

A. 「参考にならないと、私は思います。大きいけれども注意したほうが良い教会ほど、ホームページが派手であったり、Youtubeなどをよく使います。定期的に役員会が開かれている、牧師が権威的でない、会計が明らかであるなどの条件が合えば、覗いてみたら?と進めます。」

 

Q. 「たとえばその、県外などからどこがいいということは分かりますか。」

 

A. 「難しいと言ったほうが良いかと思います。」

 

■ Q. 「私は祈ることも、聖書を読むことも出来なくなりました。一体どうしたんだろうと思います。」

 

A. 「私が扱っている問題はそういう状態の方々ばかりです。私は、詩篇を一つずつ読んでみることをおすすめしています。色々付け加えなくていい、聖書の基準を祈ります。」

 

■ Q. 「具体的に、この常態から回復するためにどうすればいいでしょうか。」

 

A. 「具体的に。まずよく使われていた言葉、キーワードには注意して下さい。

その言葉には、色々な意味が付け加えられています。聖書を読んで、その場所が本当にそういうことを言っているか、考えて下さい。自分の頭で考えて下さい。

それから、違う思考回路で考えてみてください。例えば、どちらの足から階段を登りますか?」

 

「右です。」

 

A. 「それでは、左足から登るようにしてみてください。私達の身体は、どちらの足から踏み出して、どういうふうにドア握って開ければ最短距離になるか知っています。というのは思考回路も同じで、方向付けられた考え方ができているのです。だから、慣れない足から踏み出して、一つ一つのステップを考え直してみるんです。聖書に照らし合わせながら。

これまですぐに直結させていた考えを、慣れない方向から考えることで、自分自身の中に作り上げてきた太いルートを見直していくのです。」