自分の人生を生きる

休職して以来、調子が低調のままでした。
体重は増えました。
少し元気になったような気もします。
でも、心の深い部分にヒビが入ったままです。
先月末から、先週末まで約3週間弱、九州に帰っておりました。
その時のことも色いろあるのですが、何だかんだ書く元気も無く。
で、色々ありましたがゆっくり静養する場所と時を与えて頂いて本当に有難かったです。
そして、おかげさまでアルバイト先が決まりました。
本当に神さまに、そしてお祈りいただいております皆様に感謝致します。
パソコン教室のインストラクターで雇っていただけることになりました。
シフトの相談をしていて、「ありがとうございます」と担当の方に言ったら、その方が「こちらこそ有難うございます。」と言われた。
あぁ、ちゃんと休みを貰えるんだ、と思った。
私はちゃんと働きを尊重されている、一労働者。
お昼になって、ビルの外に出ようとウロウロしたら、あちこちの部屋から違う団体や会社が活動している音が聞こえた。
スーツ姿の人たちや、女の人達が飛び去るカラスのように、行き交っている。
まるでアンティークのようなオンボロの擦りガラスのドアの向こうからは、印刷機のような機械がガシャンガシャンと盛大な音を立てている。
大きなホールに迷い込んだら広いエントランスに構えたレストランだった。
ウエイトレスの人が不審そうに見ていた。お昼には高そうなお店だったので、そろそろと引き返して外に出た。
小雨がぱらつく、明るい空を見上げた。
お昼時に食事に出かける人達に混じって、自分も食べるお店を探している。
あぁ、なんて自由なんだろうと思った。
サラリーマンに混じって、うどんをつつきながら、なんとも言えない幸せと安堵感を噛み締めた。
私には、休める時間がある。
休みを尊重してもらえる世界がある。
働く事を意思できる。
帰りに電車の切符を買いながら思った。
今日働いたから、使っていいだけの収入がある。
働いただけの賃金をもらえる。
自分の人生では、あまり無いことだった。
買い叩かれ、罵られ、非難され、搾取され。
どんな粉砂糖が振りかけられていようと。
思うことも、考えることも…
そう、感情も思考も、努力もスキルも忍耐も、時間も、自由も人生も希望も
まるで、我々のものだと言わんばかりに土足で踏みにじられてきた。
私は私のものだと主張することにどれだけ奮闘したことか。