カルト対策カウンセリングで教えてもらったこと

忘れないように、聞いたことを記しておきたいと思う。

先日のカルト対策専門の先生とのカウンセリングから。

 

■ 礼拝の考え方について

A師 「礼拝について、副牧師の先生を迎えた時に、お願いしたことがあります。

「あなたは人を救わなくていい。日曜日に、神様を礼拝できる礼拝を持つこと、それがあなたにやってもらいたいことです。人を救うのは、私達の仕事ではなく、神さまの仕事です。

日曜日に教会に集まった人々が、神さまを感じ、見上げることが出来る、そんな礼拝にして下さい。それがあなたの仕事です。」」

■ 人材に対する考え方

 

A師 「私達の教団の場合、教職になるには、試験を受けます。どこの神学校を出たかということは、あまり問題ではありません。だから、皆あちこちの神学校を出てきます。

私の教会に関してですが、献身者を出すことにずっと重荷を持ってきました。

もし誰かが、伝道の働きに従事したいと思っていたら、まず教会に来てもらって、慣れてもらいます。教会員に受け入れてもらえるようになったら、教会から学資などの資金援助をして、行きたい神学校に入ってもらいます。でも、卒業後うちの教会に帰って来なければならない、という援助ではありません。行った先で、違う教団、教会へ行ってもよい、と進学する人に言います。教会員にも、そう言ってあります。その上で、献金を募っています。これまで20名位の人を、うちの教会から出しましたが、資金が赤字になったことはありません。神様のための働きですから、どこで働くかということは、問題ではありません。

勿論、戻ってきて働きたいという場合、今度はその人にあなたは何が出来るかということを尋ねます。もう既にいる人と、同じ働きをする人は必要ありません。それぞれ違う働きをするから、違う宣教の働きが出来ます。違う人達に届くことが出来ます。」

 

■ 抑圧されたシステムの中で起こること

A師 「うつ病、強迫神経症、不安症、統合失調症、絶えず監視されているカルト教団・教会ではこれらの精神疾患に罹る人が増えます。独裁国家、旧ソビエトや、インドネシアの恐怖政治の下では、これらの疾患に掛かる人が多く出ました。いつも恐怖を感じており、監視社会で、誰に攻撃されて裏切られるか分からない、そんな状況にされされていたら、精神がおかしくなります。カルトの人たちも一緒です。2元論的な世界観、常に世と戦っているバトルマインド、仲間内でも監視し合っている、そんな風土がある環境では、信徒さんや関係者の中に、精神疾患が多く出ます。」

 

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礼拝の考え方一つにしても、こんなに見方が違うのか、と驚いた。

救霊、と言いながら、礼拝はどうだっただろう。

来ている人たちが、神様を見上げて、賛美して、安心していられる、そんな環境一つ整えてあげられただろうか。

責められたり、うんざりするノルマを課せられたり、講壇からメッセージを通して攻撃されたり、礼拝の本質一つ、息づいていただろうか。

礼拝が、時間とか、場所に限定されたそういうことじゃなくて、礼拝の本質が息づいていたら…。

私達は本当に礼拝の時を持っているのだろうか。