カルト教会を去った後も、社会生活に支障が出る。
昔中国の杞の国の人が、心配をした。
空が崩れ落ちるんじゃないかと。
そんな故事が国語の教科書に載っていた。
すっかり引っ込み思案になった私は考える。
何かをするのが恐い。
進むのも、どこかに向かうのも。
私は同じ失敗はしたくない。
だから、改善を加えて、歩き出す。
少しでも、前と違う結果が期待できるなら、再び前進することが出来る。
でも、今回は違った。
転任も、想像を絶する異常な方々も、青天の霹靂のように私の人生の中に現れた。
一体私の何がそういう結果を導いてしまったのか。
何をしていれば、そういう事にならなかったのか。
因果関係で私は人生を考え続けている。
そんな自分がいる。
もし、世界が「原因→対策」の流れに全く沿わないのだとしたら、とんでもない恐怖を感じる。
まるでこれから物理法則も化学法則も成り立たない世界になります、と言われるくらいの衝撃だ。
これから何を基準に行き方を組み立てていけばよいのだろう。
人間は、どんなに努力をしたとしても、ある日災害に飲み込まれることがあります、ということだ。
当たり前のことなのに、
当たり前すぎるほどのことなのに。
空が崩れ落ちるんじゃないかと思う。
人生に起きる大惨事を防ぐ方法が見つからないので、足がすくんでいる。
答えが見つからないと、前に進もうとしない。
答えが見つかるまで、ずっと考え続けている。