前に進め
誰も傷つけたくないとか、
良く生きるとか、
思いながら、実際はそうも出来ない。
誰かが死んでしまったとか、
とんでもない失敗をしでかしたとか、
それでも、私は生きて行く。
今更だけれども、ダビデの荒野の時代のことをふと思う。
荒野を逃げまわっていた時に、食料も無くなって食べ物を貰いに行ったこともあった。
敵の元に下って、働いていたこともあった。気が狂った振りもして、ただの略奪集団だったときもあった。
何だかその時の気持が、以前よりもよくイメージできる。
全然全く、純粋でも潔癖でもない生き方になり、
それでも生きて行くということを選んでいく。
以前の価値観ではない何かに切り替えていく。
人の犠牲を基にして、泣かせて、見捨てて、前に進んでいく。
何かをしない、という選択から、
目的のために、何かを捨てる判断を肯定する。
正しいか、正しくないのか、分からない。
ただ確かなことは、
目的があるということだ。
誰かは死ぬ。
私は人の好意を無碍にする。
時には踏み台にしていく。泣かせる。悲しませる。
間に合わないこともある。
犠牲に結果が伴わない事もある。
でも、目的がある。
振り向く暇も、取り繕う暇もない。
そのために失うものがあっても、
全てを受け入れて、
残念さとか
失望とか
悲しさとか
薄情さとか、
軽薄さとか、
気まぐれとか、
自分の全てを受け入れて、生きて行く。
潔癖さを踏み越えて、
前に、進め。