放浪人生の持たない生活
私は故郷を出てからというもの、この十年余りで7回引っ越しています。
学生時代の夏季実習などを含めると、10回以上、あちらこちらを転々としています。
私には実のところ、世に言う「実家」がありません。
一応あるんですけれども、とても帰って住める状況ではありません。
というわけで、家財は手元にあるものが全てです。
多くは所有することが出来ない生活環境です。
恐らく、この先もこうです。
(そう思うと、ちょっとぞっとします…。)
定着の目途もなく、行く先も分からず、まるで渡り鳥のような生活を、気が付けば10年以上も続けてきました。数年ほど前からは、進学を視野に、持ち物はさらに制限するようになりました。
まず、新しく所有するものはすべて小型、軽量、持ち運び可能なもの。
そして、雑に扱っても壊れにくいもの(移動に耐えるように)。
そのほかの家財は数年後には処分することを前提に、安価なもの。
そうして現在、財産段ボール8個ほどになりました(笑)。
三十路で全財産それってね。
持たないのを、許されてきた、というのもあります。
調理器具や、生活家電、食器、家具等すべて教会のものを使っていましたし、今も沢山のものを借りて生活させてもらっていますから。
生活するためには、やはり一定の物量は必要だろうなと思います。
まぁ、それにしても、何の因果かこんな生活になりまして…自分なりのライフスタイルを身につけるしかないですネ。
で、多分ほとんどの人にとって、役に立たないと思うんですけど、この渡り鳥生活で身につけたことを少し書いておこうかと。
■ 渡り鳥生活記録
その① ボストンバッグ、キャリーバッグは良い収納ケース
泊りがけの移動もかなり多かったことから、なぜか様々なサイズのキャリーバッグを持つようになってしまいました。
意外と役に立ったのが、ボストンバッグにキャリーの付いたボストンキャリーバッグ(下のようなタイプ)。もっと手軽に持って行ける日帰り用のキャリーが欲しい、とヤフオクで1円で(!)落札した商品だったのですが、実際旅行で使うとものすごく不便だった…(笑)。
まずもって、サイズが大きすぎた。こんなに大量の荷物入れたら持ち運べない。おまけに直立せず、キャリーに足を踏まれて痛い思いをすること十数回。もう捨てようと思った。
しかし、もったいないので収納ケースとして利用すること6年。普段はシーズンオフの衣装ケース。引っ越しの際にしか活躍しないけれども、重い荷物(本など)はこれに入れておくと、持ち運びが楽。段ボールよりも、こういうものに入れておくと、沢山入るし、持ち運びが楽なのね。
結構長い付き合いになりました。
この他のハードカバーのキャリーケースと、登山用のリュックも、普段は収納ケースとして頑張ってくれています。
その② タンスは買わない。ハンガー生活。
小物類はばらつくと、どうしても雑然として見た目が悪い。
でも家具は買いたくないので、初めは段ボールで済ませていた。が、やはり耐久性に難ありなのと、やっぱり見た感じがひどい。
本当は、素材としては処分しやすい、布とか、紙とかがいいんですけど、逆に高かったりして。
というわけで、次点の策。100円均一のかご。なんか、工夫したくなって、色々なサイズを買いたくなると思うんですけど、同じシリーズで、高さ奥行き、揃えた方がいいですね。幅はいろいろでも大丈夫です。
同じシリーズだと、デッドスペースがなくなります。そして、移動の時は重ねて持ち運びが楽です。引っ越した後では、同じサイズなので、色々考えずに、入る所に入れて終了です。こんな感じの↓。
あと、良くすれば、数年後でも100円均一で同じシリーズの商品が売っていることがあります。もしなくても、大体同じサイズで作ってあるので、相性がいいです。
その④ 本は基本捨てるもの
これは、ちょっと賛否両論ですね。牧師にとって本は商売道具ですし、神学書関係は貴重でなかなか手に入らない…。とはいえ、実際私は持ち歩けないわけで。
だから、現状としては、ほとんど処分しています。キンドルで購入してみたり、と、まだ模索中と言ってもいいかもしれません。
多くの先生が、自炊作業をして、データー化に取り組んでおられるようですが、これまた、手間がねぇ(T_T)。
所有するとしたら、貴重な辞典類くらいで、あとは処分前提です。
日頃から、厳選するように気を付けています。
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書いていて、なんともチープな生活ぶり。
クラシックさとか、優雅さとか、エコさとか、みじんもありません。
いいなーなんか、木のぬくもりとかさー長く使える、良いものを、とかさー、なりたいー。
だめじゃん、そんな見通しこの先まだまだないじゃん。
というわけで…「もてない生活」まだまだ続きます。
二重の意味で…いやいや(`・ω・´;)。