スピリチュアル・フォーメーションのカウンセリング手法3 つながり

スピリチュアル・フォーメーションのクラスは、週に一回、3時間のクラスです。

2時間はレクチャー、1時間はグループに分かれてグループミーティング。

 

実は、このスピリチュアル・フォーメーションのクラスこそが、Biola大学のTalbot神学校が最も力を入れている生命線とも言える授業です。

(因みに、BiolaとTalbotという2つの名前があってややこしいのですが、まずTalbotが神学校として100年位前に出来まして、その後拡大して総合大学になり、Biola大学になったのだそうです。)

 

スピリチュアル・フォーメーションは全院生必修、3セメスター連続授業。

何が大事なのかって、この授業を通してキリスト者としての人格と霊性を学生に学ばせるから。

Biolaの方針は、学問としての神学ではなく、クリスチャンとしての霊性を伴わせる人格形成を学生に施す、というのが大きなモットー。

神学校の理念が論文として出されているのですが、非常に面白いです。

日本の神学校教育、教会内でのクリスチャン育成にも、取り入れたらどうであろうかと思います。

 

今ひたすら論文を読まされておりますが、これ翻訳してご紹介したいと思っています。

教授に聞いてきますので。

どれも、膨大な量なので、相当時間かかりますが…。日本の先生方に協力していただいて、掲載しようと思っています。

 

*****************

 

グループミーティングでは、十数名のメンバーでリーダーを中心にそれぞれの近況を話し、授業で学んだことについて議論をします。

 

私のグループは、ほとんどアメリカ人なのですが、7割ほどが、韓国系もしくは韓国籍の方です。

韓国語で会話が成立するが、私は話せなーい。

でも、皆アジアっぽいので変に馴染み深いグループ。

 

リトリートに行く前に、それぞれの課題を話しました。

 

アメリカ滞在歴がダントツ短い私は、現地の人によると ”brand new” (真新しい)外国人。

皆さんが憐れみを持って、接してくれます(すみません)。

 

つたない英語で、自分の状況を話しました。

 

「教会に行くと、恐怖を感じる。人と関わることが、苦しくてしょうがない。

教会の働きに戻りたいが、どうして良いのか分からない。」

 

学生の話に対し、リーダーの人が、質問を投げかけます。

 

「ここで、こうやっていることも、大変?」

 

「いえ、ここは大丈夫です。」

 

「どういうことだろう??」

 

「…教会がだめなのかも知れません。」

 

「そうか、じゃ、ここは大丈夫なのね。よかった。

…ここは教会じゃないってことね!?皆、ここは教会じゃないのよ!

クリスチャンの集まりじゃないって!!」

 

他の学生「クリスチャンじゃないのが混じってるんだろう。誰だよ。」

 

他の学生「俺かな?」

 

「いや、そういう意味ではなかったです!すみません、訂正します(´;ω;`)!」

 

ということもありますが、このように、全員神学校に来ているMdiv(牧師資格の取得を目指す)の学生も含めて、取り扱われることとなります。

 

スピリチュアル・フォーメーションのパスターと言ったら、本当に漁師のようにガサガサ魂を釣り上げていきます。