スピリチュアル・フォーメーションのカウンセリング手法10 ぶん投げた

製作者:-KOOPS- 提供:GATAG
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怒涛の精神疲労10時間を終えて、部屋に帰ったがあまり何も考えられなかった。

リトリートが終わってから、取り扱ってもらったことを、少しずつ振り返りって考えてみた。

何かを探しているのだが、何なのか分からない。

見えない何かを、手探りするような作業。

手がかりがあるとすれば、自分が言っていたこと。

 

「自分が、受け入れられない。」

 

どういう事か考えてみると、すぐに分かった。

某教会で礼拝偶像のような礼拝や、歪んだ教会を支え続けるために働くのが辛かった。

心の深いところでは、そんな自分を恥じていた。

人のためになんて、働いていない。働けていない。一体何をしているのか、いつも葛藤していた。

 

考えないようにしながら。そのうち、抑圧されていた頃の生き方に戻ってしまった。

 

ライオンさんの死も、かなりのショックを引き起こした。

 

それから、黙ることが始まった(これは今、別方向で取組中)。

 

それが分かると、今度は違う光景が見えてきた。

大急ぎで何かをぶん投げて、自分が走り出ていった。

 

何事かと思って、地面にとっ散らかっているものを見てみると、いずれも教会で働くためには必要なものばかりで、仕事道具とも思えるものばかりだった。

 

困ったことに、召命まで投げ捨ててあった。

 

これが要らないはずはないんだが、と思って、出ていった先を見てみたが、とても戻ってくる気配がない。

 

とにかく罪責感や、自分を恥じて、混乱していることだけが伝わってきた。

 

 

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それから暫くしての様子も何か見えてきた。

 

少し落ち着いたようだった。

 

一生懸命、何か拾おうとしているのだが、全然掴めない。

当惑して、色々試しているのだが、まったく拾えない。

その時の感触が、教会に行ったときの感触だった。

恐怖だった。

 

拾いたい気持ちはあっても、どうしても心が一致しなかった。

 

出来ない、と心が言っていた。

 

 

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私は偶像礼拝に手を貸して、神さまに顔向けできないと思っていた。

信徒さんのためになんかなれずに、人を苦しめていると思った。

 

その意識を繰り返して、神さまの前に出ることが出来なくなり、神さまの顔を避けるようになった。

 

無意識と意識の間ぐらいのところで。

 

それで、もう働けないと思った。

 

一体何が良いことなのか、悪いことなのか、分からなくなり、

混乱しているという警報だけが鳴り響くようになった。

 

そして、任期を終えて、その某教会は離れたものの、

 

以来教会に行くと「出来ない、出来ない、出来ない!!!」という警報が鳴り渡るようになり、恐怖に襲われるようになった。