スピリチュアル・フォーメーションのカウンセリング手法12 山の上

リトリート3日目。最終日。

研修施設のあるHilltopの裏山へ、祈りに行くぞ、とグループメンバー全員で移動。

 

カリフォルニアの気候は、エルサレムの辺りの気候と似てるそうです。少し標高が下がると、砂漠地帯。本当に聖書に出てくるような荒野になります。

Hilltopは自然公園にほど近い、高い山の上にあるので、上の写真のように木が茂っています。

でも、岩山です。多分、オリーブ山ってこんな感じかなという。

 

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スピリチュアル・フォーメーションの流れ、覚えておいででしょうか。

 

1. 自分の課題を話します

2. 暫く全員で黙想(5分位)

3. どんな印象を、その話から受け取ったか、他のメンバーが一言で伝えていきます。

4. リーダーが少し質問します

5. 話した人のために、誰かが祈ります。

 

この後にもう一つ工程があります。

6. 話した人の祝福を祈ります。

 

プリントの中の5番目

⑤    神が話し手に対して何をされようとしているか、共有す

a.     神はどのようにして話し手を成長させ、恵みを与えようとしているか

b.    神はその人に、その経験を通してどのような特性や徳、御霊の実、を与えようとしていか。パウロは、しばしば書簡の始めで教会に対して励ましを送っている

c.     神の国のために、神はどのようにそれらを用いようとしておられるか

d.    話し手が共有した環境や出来事の中に、神の臨在があり、神が働いておられることをめる

 

に書いてある過程です。

山の上で、リーダーと参加者
山の上で、リーダーと参加者

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一人ずつ、リーダーの前に行きます。

祈ってもらうまえに、皆で黙想します。

 

他のメンバーも周りにいますが、短く黙想を終えたら、前に出たメンバーを、神さまがこれからどんな風に用いられるか、祝福の言葉をかけていきます。

「喜び」

「平安」

「私の愛する子」

「きよめられた」

などです。

 

⑤    神が話し手に対して何をされようとしているか、共有す

a.     神はどのようにして話し手を成長させ、恵みを与えようとしているか

b.    神はその人に、その経験を通してどのような特性や徳、御霊の実、を与えようとしていか。
  パウロは、しばしば書簡の始めで教会に対して励ましを送っている

 

 

相手の課題や苦しみの上に、神さまの御手がはたらいていることを、そして、神さまはその人を用いようとしていることを、私達が信じます、皆が共有します。

 

 

神さまの視点を学ぶのかなと思います。

いや、神さまの視点になるように、視点を移していく、のかも知れません。

自分の一番深い傷に触れ、痛みの中に神さまを見上げるようになる…。

痛みを通して、回復が始まります。

 

相手を信じる、共感する。

それが霊的なケアの基本。

教えてあげる、という姿勢は…実は聖書の中の人物でそのような人はいません。

キリストがそうであったように、パウロであっても、共に苦しんでいます。

 

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最後にリーダーが肩に手をおいて祈ってくれます。

 

私には、こんな感じのことを祈ってくれました。

「彼女をあなたの宝物にして下さい。あなたの翼の影に隠し、

あなたを飾り、あなたの恵みを輝かせる美しい宝石となるように。」

 

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それが、リーダーの心で、牧者の心で…。

 

信じている、信じている、

神の恵みが、あなたの上にあることを。

あなたの上に、神の使命があることを。

あなたが、苦しみを乗り越えられることを、

そして、その痛みは、神の栄光になることを…

 

あなたが信じていなくても、

私は信じている…。

キリストがそうであるように、私はあなたを諦めない…。

 

その視点を、忘れないようにしたいんです。