トピック紹介予定 -Sanctification Gap, 『Life in the Trinity』, Cauldron理論

「スピリチュアル・フォーメーションのリトリート」シリーズも間もなく終わりますので、どんどん次のトピックをご紹介していこうと思います。

「Sanctification Gap」イメージ「Sanctification Gap」イメージ

次は「Sanctification Gap」についてです。日本語で何と訳すのか、まだ分からないのですが、クリスチャンの理想と現実のギャップにどうアプローチするのか、という理論です。難しそうに見えますが、クリスチャンの霊性や、実際の霊的成長についてよく分かっている皆様のこと、問題ないと思います。とても参考になっています。

その次は、Donald Fairbairn 「Life in the Trinity」について。

Sanctification Gapに関わる話で、授業の課題図書として出たのですが、この理解が、スピリチュアル・フォーメーションをベースにした、霊性へのアプローチにはとても大事なので、何とか、ご紹介してみたいと思います。

 

「Cauldron」理論プリント

「Cauldron」理論プリント

更に、次の予定「Cauldron」理論!

クリスチャンにとっては、視点を大きく変えてくれる、問いかけになると思います。非常に興味深いです。

これもSpiritual Formationのクラスで現在進行形です。

今自分がやっているので、ご紹介出来るレベルにないのですが、何とか整理してお話できたらと思います。

内容は、信仰歴や牧会経験があれば、なるほど!とすぐに分かる内容です。

しかし、この理論、現在教授たちが整理中なので、参考となるようなテキストが、あまりない、とのこと。そのため、何とか授業で聞いたことを理解して、

出来るだけご紹介したいと思います。

 

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Cauldron理論に至るまで、2つトピックがあるため、相当まだ長くかかると思うんですね。

 

今自分が理解している範囲でご紹介したいと思うのですが、この理論、信仰の理解を4段階に分けています。一番下の「Cauldron」(直訳では「大釜」)には、怒り、恐れ、罪責、恥、心配、悲しみといった、これまでの信仰の考え方では「不信仰」とくくられたような、ネガティブな感情があります。それは、私達の心、霊性の深いレベルです。

 

そう、これまでの信仰の捉え方では「不信仰」とくくられた、この部分で人は神に出会い、聖霊は私たちの内に働く、という考え方です。

 

The power of weakness(弱さという力)という言葉を使っていました。

クリスチャンというのは、brittle(脆い、影響を受けやすい)存在であると。

 

Spiritual Formationの考え方は、クリスチャンのリアルな現実に正面から取り組み、そこからきよさ(Sanctification)に向かう道を、実際的に考えよう、という姿勢です。

 

それは、これまでの霊的成長のアプローチが、実質(聖霊の実、霊的成長)を伴わず、なにか違うものを生み出してきた、という反省に立っています(Sanctification Gapで出てきます)。

 

Cauldron理論では、信仰者が、理想的な信仰(第一、第二レベル)の中に神を理解していると、「全てに意味が無いといけない」という理解になります。実際の私達の課題は、そう簡単に答が出るわけでもなく、また心のなかには深い、複雑な思いがあります。「理想像」だけだと、その実際の状態を扱うことが出来ない。

 

一体、どうやって、私たちは実際の状況を、真の霊的な成長に繋げるのか、という取り組みです。

 

今日教授が話していたことを、忘れないようにご紹介して、Cauldron理論、ご紹介するのを楽しみにしていたいと思います。その前に、Sanctification Gap, 『The life of the Trinity』 も楽しいですので、これも気合い入れて頑張ります。ちゃんと説明できたら良いですが。

 

本日の教授の一言。

 

「教会で必要とされるリーダーシップというのは、知識を持っているリーダーではない。自分も教会をリードしているが、どんなリーダーが欲しいかと言われたら、”強い”リーダーは要らない。

欲しいリーダーは、この下の部分Cauldron(混沌状態)から、上の部分へ、霊的な旅を一緒に進むことのできるリーダーだ。自分自身を、混沌状態から、神との繋がりに進むことが出来るリーダー、そんなリーダーが人も導く事ができる。」