Sanctification Gap 6 – Richard Lovelace の論文 5
著作者:I.Larrea (改変 gatag.net) 提供元:GATAG
お疲れ様です。
毎晩毎晩宿題を終えてから、論文をちくちくと翻訳する日々。
何をしているんだろうね、私は。
もっと英語が読めて、全体像がつかめれば、楽しくお届けできるのですが…。
一緒に学習と思って、お付き合いください。
霊的ギャップが生まれた、というところからですね。
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1. “Something, of course, bad to be done to make the converts grow; some explanation bad to be given as to why the new believers, no longer pre- sanctified, often proved so fruitless.”
「(改心と霊的成長のプロセスがごちゃまぜに理解された結果)結果として、改心者の霊的成長は何かによって阻害された。なぜ新しい信仰者達がきよめられておらず、実がない信仰者であるのか、説明は難かしかった。」
2. ”Finney, who had experienced a post- conversion “baptism” of the Holy Spirit empowering him for service, adapted the two-stage model of the Christian life proposed first by John Wesley in his theory of Christian perfection. ”
「洗礼後に、聖霊によって改心を経験し、聖霊体験をしたFinneyは、ジョン・ウエスレーの唱える「キリスト者の完全」に表される、二段階のきよめのモデルを取り入れた。」
3. ”If being born again once would not entirely equip the convert, a second experience would surely solve the problem. D. L. Moody, fortunately uninfluenced by most of Finney’s theology, fell in with the same two-stage theory, and he and R. A. Torrey wrote many pamphlets urging “the Baptism” of ordinary Christians. ”
「もし、最初の洗礼が完全な改心を生じさせないのであるとすれば、次の聖霊経験は完全なものになるはずであるとFinneyは考えた。
幸いなことにFinneyの神学からは、全く影響を受けていないD. L. Moodyは、この二段階のきよめ説に同意し、Moodyと R. A. Torrey と共に普通のクリスチャンが考える「洗礼」を勧める多くのパンフレットを記した。
4. ”Meanwhile in England, the Keswick Conference was developing an alternate system of principles of continuous (n- stage) sanctification, and this “deeper life” tradition ultimately captured a place in Moodyan revivalism in America. ”
「一方、イギリスでは、the Keswick Conference(ケズイック・コンベンション、聖会型の伝道集会)が発達した。様々な段階のきよめ、と”きよめられた生活”の伝統が最終的にアメリカで起こっていたムーディの信奉者たちのリバイバリズムに取り入れられた。」
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はい、ここまでで…。
1. “Something, of course, bad to be done to make the converts grow; some explanation bad to be given as to why the new believers, no longer pre- sanctified, often proved so fruitless.”
「(改心と霊的成長のプロセスがごちゃまぜに理解された結果)結果として、改心者の霊的成長は何かによって阻害された。なぜ新しい信仰者達がきよめられておらず、実がない信仰者であるのか、説明は難かしかった。」
よく見られる、自称「きよめられた」と言っているが、傲慢な人、状態ですね。
アメリカでは、事実として報告されていたということか…。分かってたんじゃないか…。
2. ”Finney, who had experienced a post- conversion “baptism” of the Holy Spirit empowering him for service, adapted the two-stage model of the Christian life proposed first by John Wesley in his theory of Christian perfection. ”
「洗礼後に、聖霊によって改心を経験し、聖霊体験をしたFinneyは、ジョン・ウエスレーの唱える「キリスト者の完全」に表される、二段階のきよめのモデルを取り入れた。」
カルビニストのFinneyがきよめ派の教理をとりいれるという…。
3. ”If being born again once would not entirely equip the convert, a second experience would surely solve the problem. D. L. Moody, fortunately uninfluenced by most of Finney’s theology, fell in with the same two-stage theory, and he and R. A. Torrey wrote many pamphlets urging “the Baptism” of ordinary Christians. ”
「もし、最初の洗礼が完全な改心を生じさせないのであるとすれば、次の聖霊経験は完全なものになるはずであるとFinneyは考えた。
幸いなことにFinneyの神学からは、全く影響を受けていないD. L. Moodyは、この二段階のきよめ説に同意し、Moodyと R. A. Torrey と共に普通のクリスチャンが考える「洗礼」を勧める多くのパンフレットを記した。
この辺りから、何だか知っている名前がチラチラと出てきます。日本ののリバイバル運動に関わっている伝道者たちです。R. A. Torreyが来日した際には、笹尾鉄三郎が通訳をしています。
笹尾鉄三郎自身がアメリカに渡り、リバイバルを経験しています。帰国後、中田重治と聖書学校の設立などに携わっていますから、アメリカのリバイバル運動と日本のリバイバル運動は同じ時期に起きており、交流のあるリーダーたちが携わっていたと。TorreyはMoodyが設立した聖書学校の補佐をしています。
4. ”Meanwhile in England, the Keswick Conference was developing an alternate system of principles of continuous (n- stage) sanctification, and this “deeper life” tradition ultimately captured a place in Moodyan revivalism in America. ”
「一方、イギリスでは、the Keswick Conference(ケズイック・コンベンション、聖会型の伝道集会)が発達した。様々な段階のきよめ、と”きよめられた生活”の伝統が最終的にアメリカで起こっていたムーディの信奉者たちのリバイバリズムに取り入れられた。」
ケズイック・コンベンションというのは、イギリスで始まった、泊りがけ形式の霊的修養会=聖会です。アメリカのメソジスト教会で盛んになったホーリネス運動に影響されて始まりました。日本のホーリネス運動に影響を与たバークレー・バックストン、パゼット・ウィルクス等はこのケズイック・コンベンションに影響を受けたホーリネス系の宣教師です。
この宣教師たちの元に、日本の戦前戦後の主だった伝道者達が教育を受けています。
こうやって見ると、リバイバルというのは、きよめ派を主流にしたものなんですね。
相互に影響は、おおありですね。
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こうやって歴代のすごい人達を見ながら、後代に来た私が、きよめ派の実が結ばれてない、リバイバル運動も結構だが、なんなんだ今の衰退したきよめ派の現状は、どうのこうの、とこうやって、笹尾鉄三郎が居た同じ地域でつぶやいているわけですからね。
まさか、先代の熱い信仰者達は、後世にこんな反骨精神満載の人間が来るなんて思わなかっただろうな。
同じ教派出身なのにね。