パストラルカウンセリングと霊的指導の違いを自分の経験から考えてみると

パストラルカウンセリングとは何か、ということを、今書いています。関連しまして、過去のことを振り返り、思ったことがありました。

参照:David G. Benner, Strategic Pastoral Counseling.16p

この図、ですね。私がカルト的な教会からの被害で苦しんでいた時に、2人の先生にお世話になりました。

一人は実際的な解決方法、私の抱える問題に対して専門的な見識を持っているM先生で、もう一人は霊的指導(霊的形成)に関心を持っているT先生でした。

今考えてみると、私は牧会カウンセリングをM先生から、そして霊的指導をT先生から受けていたことになるかと思います。
教会はどちらかと言うと、霊的指導によって、解決に取り組みますが、私にとっては、牧会カウンセリングがなければ、今につながる回復はありませんでした。

牧会カウンセリングとは、問題を信仰によって具体的に解決する取り組み、過程のようです。
今取り組んでいる本に、牧会カウンセリングとは、どのようにするものなのか引用がありましたので、下に載せます。

“Speak little; listen much; think far more of understanding hearts and of adapting yourself to their needs than of saying clever things to them. Show that you have an open mind, and let every one see by experience that there is safety and consolation in opening his mind to you. Avoid extreme severity, and reprove, where necessary, with caution and gentleness. Never say more than is needed, but let whatever you say be said with entire frankness.
Let no one fear to be deceived by trusting you. . . . You should become all things to all the children of God, for the sake of gaining every one of them. And correct yourself, for the sake of correcting others. (Fénelon 1980, 24)”
Benner PhD, David G.. Strategic Pastoral Counseling: A Short-Term Structured Model (KindleNo.320-325). Baker Publishing Group. Kindle version.

「言葉は少なく、よく聞くこと、賢いことを言うよりも、自分自信を相手の言うことに合わせて、良く理解する心を持つこと。相手に対して、心を開いていることを伝えること、彼らの経験、孤独を共有するのに安全な環境であること。極端を避け、必要なときは配慮と穏やかさを持って、叱責すること。必要以上のことを言わないこと、しかし率直であること。
あなたを信じることによって、騙されるのではないかという恐れを人に抱かせないように。神は、全ての人を得たいを望んでおられるのだから、あなたは神の子供達のために、彼らの求める全てでなければならない。そして、あなたが人を正すように、あなたもあなた自身を正さなければならない。(Fénelon 1980, 24)」
Benner,上掲書 (KindleNo.320-325).  Kindle 版.