偉大なチームを作る方法-クリスチャンリーダーシップ:ビル・ハイベルズ

当動画のビル・ハイベルズの363GLSシリーズについては、こちらから。

今日は「偉大なチームを作る方法(How Do You Build Great Teams?)」(2013年10月29日投稿)について。

「あなたの教会とリーダーがリスクを避ける文化で、そこにトライしてみたい若い方々がいたなら、アメリカでの解決法は教会開拓。
アメリカでは…新しい教会が何千と生まれている。
何故そうするのか。育った教会に残りたかったが、低迷しているので、新しいアイデアや方法を求めない。リスクも取りたくない。自分は茹で蛙のようになりなくない。8人の友人と教会を開拓した方がいい。
世界中で教会が低迷している場所で見られる。若い人々は教会や神を置いて出てしまうか、又は新しい教会を始める。大きな問題だとは思えない。素晴らしい解決方法だと考える。」

363GLS「偉大なチームを作る方法(How Do You Build Great Teams?)」より。2017年3月1日アクセス。

もう少し、この話の続きと結論を聞いてみたいのですが、この内容については、動画内ではこれ以上の言及がありません。

そうか、国が違っても、若い人は同じことを考えるんだな。

教会の文化を変えるよりも、自分たちが別のところで新しく始める方が良い、と。

これまでの世代と、新しい世代で意見が衝突する場合は、自分たちで新しい教会を始めたほうがよいのでしょうか…。私はまだ、意見がありません。

例えば、私の場合、自分が働いていた教団の文化があまりにも窮屈で、出ることを選びました。
籍は残してありますが、元いた教団に戻れないだろうと思っています。

教団の文化と、自分が考えていること、身に付けていること、学んだこと、そして向かいたい方向が違うからです。

教団には、大切にしたい価値観があるのです。長年に渡って培われてきた文化です。
そして私は新参者です。
教団の牧師、重要な役員の多くが親族関係でつながっているという不可思議さ。
昔は、より良いものになればよいのかなと考えていましたが、今は自分が移動するのが道理だと思うようになりました。

文化を変えようとすれば、必ず、長い長い議論をすることになります。果たして身内の文化を変えるために使うエネルギーと、伝道に使うエネルギー、どっちがいいだろうかと思うのです。新しく教会を作る人たちは、不毛で生産性がない議論をするよりも、自分たちが新しい文化を持つ教会を作ったほうが良いと考えたのでしょう。

ということで、ビルの講義は次の論点に移るのですが、ビデオの後半で彼は、60代でも、70代でも、斬新なアイデアに溢れ、柔軟に考え、自分の文化を変えていくことが出来る人が多くいる、というのです。

逆に、若くても頭が固くて、傲慢な人間がいると。

要するに、組織の柔軟性は、年齢ではなく、文化である。どんな組織、教会文化を持っているか、だと。

そして、教会の文化を言葉で表してみて欲しいと、言っています。

「神の働きに真剣ならば、あなたの文化を理解し、言語化する。
私達の文化を現す最善の言葉は柔軟性?創造性?
文化を明快にして、神を崇める文化なら、皆が誇りに思うようになる。」

363GLS「偉大なチームを作る方法(How Do You Build Great Teams?)」より。2017年3月1日アクセス。

多分、この質問を日本の教会で行ったら、素晴らしい言葉がごまんと並ぶでしょう。

聖とか愛とか、平和とか。「聖と宣」?それともきよめ?

そういう漠然とした表し方は何の説明にもならない。問題の本質に迫らない。

多くの教会が似たようなことを言う。そして、何にも気が付かない。
相変わらず、新しいアイデアは潰され、牧師の人格は成長せず、婦人会の人間関係はギクシャクして変わらない。生産性のない長い会議、若い人は教会活動に義務的に参加(内心退屈)、正しいが解決力のない牧師の説教と教科書的アドバイス。教会員は苦しみに解決を見出すことが出来ない。

メンバーが希望を見いだせる教会の文化とは何か。
霊的な覚醒を促し、この世の重力に逆らい、神の国をこの世にもたらすために、チャレンジに値いする文化とは。

「偉大なチームを作る方法」とは、チーム全体で、構成員が誇りを持てる文化を持つことである。

それは、明言化された、明確な価値観である。

アメリカだったら、自由とチャンス(現実はどうあれ)。日本だったら平和と安定。

クリスチャンのリーダー達はどんな文化を教会に作ろうとしているだろうか。

スモールグループ、家庭、人間関係。いや、まずは自分自身の中に。

リーダーの仕事は、構成員が誇りを持って、自発的に共有する文化を、グループのメンバーに伝えていくことである。