的外れな霊的確信を押し付けてくる人に対して、どのように対処するか。
先日の霊的形成の授業で、面白い話題がありました。
現在、第2セメスターめの霊的形成の授業を受けている学生たちは、スピリチュアル・ディレクション(霊的指導)という授業を並行して受けています。実際に、自分で1対1の霊的なカウンセリングを受けるというものです。
その進み具合や状況について、グループのリーダーから授業の中で一人一人に質問がありました。
こんな感じです。
リーダー「サム、あなたのスピリチュアル・ディレクションの進み具合は?どんな感じ?」
学生1「あー、はい、まぁ、何というか。始まったばかりで…。えーと。」
リーダー「何?」
学生1「あのー、ちょっと分からないことがあるんですけど、相手のカウンセラーの人が、「あなたの霊的な状況はこうなのよ、神様はあなたにこう言っている」、というようなことを言うんですね。それで、僕は何かちょっと違うんだけどな…と思うんです。
でも、そんな風に言われたときは、そうですね、って言えばいいんですか?」
リーダー「何それ!?そんなこと言ったの!?」
学生1「はい、何か、すごく自分としては、そう言われても違和感があって、でも、違うっていうのも悪いかなって。どうすればいいのか、良くわからなくて。」
リーダー「(溜息)」
学生2「僕も、そんなこと言われた。あれは何ですか?」
リーダー「あなたも!?(溜息)だめ、だめ、だめそれ、そんなこと言ったの?それだめだから。おかしいな…、ちょっと、無視しておいて。」
学生2「カウンセラーの人が、「あなたはこうだ!」って言うんです。もちろん、僕には問題があって、相談しているのだから何か僕に問題があるのだと思うのですが、言われたことが、自分にとってはその…的外れというか、ずれているというか、え、何のことですか、みたいになるんです。
他の人が、僕の状況について、神様から僕以上に明確な答えを持っているということがあるのでしょうか?」
リーダー「私はそんな指導はしないわ。私たちには、カウンセラーといえど、神様がその人に何を計画しているのか、その人がどんな霊的の状況にあるかはわからないのよ。私たちは、相手の霊的な旅路を、人生を補助することは出来るの。でも神様に代わって、その人のことを決定するというようなことは、出来ないのよ。だって、分からないから。だめ、そういう指導はだめよ。」
学生1「そうですか…。じゃあ、どうすればいいですか?カウンセリングの時に、また「あなたはこうだ、神様はこう言っている」って言われて、なんか違うな、と思ったら。」
リーダー「率直に、違います、って言って。すみませんが、あなたが言っていることは、違います。って。」
学生1「いいんですか?相手が…カウンセラーが言っていることが間違いになる。」
リーダー「いいわよ、違うって。違うんだから。そこから、別の道を考えなきゃいけないわ。」
いますね…。そういう人。
自分の確信に絶対の自信を持っている人。
それ、外れてたら、えらいことになるのに。神様に怒られるよ。怒られるじゃ済まないよ。
神様の領域に立ち入るんだから。
預言者のように、どうしてもそういう働きをしなければならない場合もあるけれども、日常一般のことでやたらめったらに、神様と他者との霊的な関係の間に立ち入るようなことはしないほうがいいと、思っています。危険だから。
でも、分からない人には分からないんですよね。
教会で、ずけずけと自分の心に土足で踏み込んで来る人に、誰しも一度は会ったことがあると思いますが、その時は、これからこう言いましょう。
「申し訳ありませんが、あなたの言っていることは間違っています。違います。」
あーやってみよ。楽しみだなぁ。
…それで神学生の時に先生方を泣かせたんじゃなかったけか?