霊的形成のクラス(2017 Spring) 7 – 逆鱗

自分が育った家庭環境と、かつて働いていた教団の環境を重ね合わせているとしたら、それはかなりまずいことである。家族の問題は、地面に埋めている以外にやっている対策はない。とにかく距離をとって、身の安全を確保するだけである。

大学の時に出会ったクリスチャンご夫妻に沢山愛情を注いでもらったので、私はそれで十分だと思ってきた。

しかし、解決したと思っていた昔の行動パターンが解決されていないということが、大阪で大きなストレスにさらされて、元に戻ってしまったことで証明された。これを解決しなければ、また強いストレスで症状を再発させてしまうかもしれない。

将来どのような形で働くのか、ということを、よく同級生の間で話すけれども、今の段階では元の教団のことを考えると恐怖しかない。

…それは、私の家庭、過去に対する恐怖と同じである。
あの、暗い、苦しい環境から必死に、やっと逃げ出した。怒り、不信感、恐怖、どんなにキリスト者としての愛で受け止めようとしても、思い出せば思い出すほど、難しい作業になる。

家族に対して、せめて今、良い関係を持って冷静に対処するには、昔のことは、あまり思い出さないほうがいい。
でも、それが解決にならないとしたら、一体どうすれば。

それに、家庭環境と教団での出来事を重ね合わせて理解しているとすれば…戻るのはまずもって不可能になる。私が家族に向けている怒りや不信感をそのまま教団に向けるのだから、解決不能。自分が家族の問題を、自分自身の中で解決しない限り。

それは困った。将来働く場所がどこになるのか分からないにしても、自分の中のこの逆鱗をどうにかしなければ、教会の働きに戻れるわけがない。