霊的形成のクラス(2017 Spring) 14 – 子供

猫の話の後、子供の自分を認識できるようになった。

クリスチャンになってからは、すっかり忘れてしまったが、かつて私はアダルトチルドレンの持つ特徴をたくさん持っていた。
アダルトチルドレンとは、アルコール依存症の家庭で育った子供たちのことで、混乱した過程で長期間育つことによって形成される特徴を持った人たちの事である。

主に以下のような特徴がある。

アダルトチルドレン13の特徴

アダルトチルドレン13の特徴とは、ジャネット・ウォイティッツ(Janet G. Woititz)が1983年に出した『アダルト・チルドレン・オブ・アルコホリックス』という本に示されているACの判断基準のことで、ACAACOA、ひいてはACODやAC一般が大人になってから持つ行動や性格における特徴を列挙したものです。

いちおう13項目にまとめられていますが、これに限るという主旨のものではありません。

1. つねに何が正常かを推測していて、なかなか「これでいい」との確信が持てない。
2. 物事を最初から最後までやり遂げることが困難である。
3. 本当のことを言った方が楽なときでも嘘をつく。
4.   情け容赦なく自分に批判を下す。
5.   楽しむことがなかなかできない。
6. 変なところでまじめすぎる。
7. 他人と親密な関係を持つことが大変難しい。
8. 自分にコントロールできないと思われる変化に過剰反応する。
9. 他人からの肯定受容承認を常に求める。
10. 「自分は他人と違う」といつも考えている。
11. 常に責任をとりすぎるか、責任をとらなさすぎるかのどちらかである。
12. あるものに過剰に忠実である。無価値なものとわかっていてもこだわり続ける。
13. 衝動的である。「他の行動も可能である」と考えることなく、一つの選択肢に自分を閉じこめる。

特定非営利活動法人日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン:Japanese Union for Survivors of Traumaから

かなりの部分が改善されたが、まだまだ自分には修復されていない場所が沢山ある。
特に8~13番目の項目は、高いストレスに晒されたときに表面化した。


子供の自分は、今の自分の心の中で安心して生活している。

認識され始めた初めの時、「もうあの家(育った家庭)に帰らなくていいんだね。」と言った。

「帰らなくていい。ここは安心して生活できる場所だから。いつまでもここにいればいい。」
と言うと、とても安心したようだった。

それから、それはもう色々とわがままに振舞い始めた。まさに子供。
でも、そうか、自分はこれだけ色々な感情を持っていたのかと思った。
子供であることが出来なかった。自分の意見を自由に言うことが出来なかった、子供らしく振舞うことが出来なかった。
混乱と危険、不安に満ちた家庭で、息をひそめて生きてきた。
本当の自分と言うのは、ちゃんと意見を持っていて、感情があって、もっとのびのびとしていた。

子供のころの自分は、色々と率直に意見を言う。そして、ややこしい問題も、子供ながらに分かっている。

ある日突然、「あなたはまた、あそこ(教団)に戻るつもり?」と聞いてきた。

「分からない(そのつもりもある)」と答えた。
すると、

「私は戻らない。もう帰らないで欲しい。」と子供の自分が答えた。

「…(余計な口出しするな)」と思った。

すると、お見通しかのように子供の自分はこちらをにらみつけて言った。

「もう私を無視しないでよ。」

「…。」

困った。心底困った。こんなこと言うなんて思わなかった。
いつもと様子が違う。断固とした意志を感じる。無視すると大変なことになる気配がする。

子供のくせに…子供のわがままなんて聞く必要なんてない…と思うのだが、嫌な気分になる。

無視しろ…簡単に無視できる。でも…

今度は無視をしてはいけない、というのが心のどこかで分かる。

…どうすればいいのだろう。

今でもにらみ合いが続いている。