教会成長(Church Growth)の歴史
先セメスターでは、ついにGary McIntosh先生のクラスを取ることが出来ました…!
随時更新していきたかったんですが、忙しくて忙しくてすみません。
んなこと言ってるうちに、あさってからまたセメスター始まりますがな。
Gary先生に会うために、Biola入りましたんで、いやー大満足、本望ですわ。
振り返る形になりますが、クラスで学んだことをまとめていきます。
Biblical Church Growth(聖書的な教会成長)という授業。
Church Growthという学問分野の発展と現在を、Donald A McGavranの生涯を勉強しながら学びます。
Donald A McGavranは教会成長運動の創始者です。
Definition of Church Growth:(教会成長の定義)
“All that is involved in bringing men and women who do not have a personal relationship with Jesus Christ into fellowship with Him and into responsible church membership.”
「イエス・キリストとの個人的な関係を持っていない全ての人々を、イエス・キリストとの交わりと、責任ある教会員にとして導くすべてのこと。」 — C. Peter Wagner“We seek church growth not for a bigger church or a better standing in the denomination. But for the purpose of seeing lost souls found and folded.”
「我々は、より大きい教会や教派の成長を求めるためにではなく、失われた魂を見つけ、彼らを教会に導き入れるために教会成長を求めている。」
— Donald A. McGavran“Church growth is that science which investigates the planting, multiplication, function and health of Christian churches as they relate specifically to the effective implementation of God’s commission to make disciples.” —American Society for Church Growth [now the Great Commission Research Network] 「教会成長とは、キリスト教会の開拓、増加、機能、健康を調査する科学であり、神にゆだねられた宣教命令を実現化させるための効果的な方法である。」—アメリカ教会成長協会 (現大宣教命令リサーチネットワーク)
Gary L. McIntosh, D.Min., Ph.D.PT615 授業ノートから
Gary先生から、地涌業の様子や資料をホームページで紹介してよい、と寛大なる許可を頂きましたので、出来るだけご紹介してまいります!
授業で配布されたノートのデーター、こちらです。
さて、あまり情報量が多くなるのもあれですので、とりあえず…。
聖書からの裏付け、聖書の引用等はノート1ページ下の所に聖書の引用があります。
最初に説明があったのは「Church Growth (教会成長)」という分野についての説明でした。
Donald A McGavranによって教会成長は1950年代から徐々に確立し始めます。
別記事で教会成長の歴史について、McGavranの生涯とともにまとめてみたいと思っています。
ざっくり、概略的に書きますと、教会成長は苦節ありながらも1970年ごろに、流行の学問分野として全盛期を迎えます。
今のアメリカのメガチャーチが生まれ始める頃です。
メガチャーチの発展には、教会成長の理論が取り入れられています。
アメリカ有数のメガチャーチ、サドルバックチャーチのリックウォレンは、McGavranの教会成長の講義に参加していたとのことです(McIntosh教授談)。
教会成長にビジネスよりの視点が強く入り始めたのは、1980年代。BIOLA大学の経済学部の卒業生が、教会成長に統計学などを取り入れ始めたとのこと。
教会成長は初めのころから、色々と批判されることが多く、McGavranは弁護に苦心していたようです。
McGavranが後継者として考えていたのは、Peter Wagner(ピーターワーグナー)。
ペンテコステ派の流れのことは私は、あまり知らないのですが、聖霊運動で一大ムーブメントを起こした人のようです。
当初、教会成長の流れの後継者として嘱望されていたPeter Wagnerですが、Fuller大学で働くようになってから聖霊運動、ペンテコステの方に傾いたようです。なんでも、教会運動を擁護するための論争に疲れたと言っていたとか…。
と、このようなことで、教会運動はビジネス寄りすぎる、商業的、人為的だ、などの批判を受け徐々に衰退していきます。それが1990年代…。
現在教会成長は、Healthy Church(健全な教会)、Simple Churchなどの流れに変化しているようです。
私が関心を持って学びに来た頃に、すでにこの学問は全盛期を迎え、衰退期に入り、それでも一つの分野として残っている、という時期だったのですね。