教会開拓の方法ーGary先生の授業

Gary先生の授業、このセメスターも参加します。
先生に学ぶために入ったのだからね。
今学期に開かれる先生のクラスはChurch Planting、教会開拓です。
(余談ですが、写真、手前のドリンクの存在感すごい。Gary先生は必ず授業のときにどこだかで買ったドリンクを持ってきます。今日はソーダが飲みたかったんでしょうね。)

受講している学生数が私を含めて6名。なんでも定員数に満たなかったため、クラスでの授業は月に一回なのだそうで、とても残念。まぁしかし、Gary先生はクラスを出来るだけ休みにしようとするから、いいかな。
今日はシラバスの説明だったのですが、色々聞くことが出来たので、記録します。

■ アメリカでは教会開拓をするときに、学校や、映画館、商業施設を使う。

建物の問題。開拓だから、会堂を立てる資金が無い。そんなときは、レンタルできるスペースを使うとのことです。
アメリカでは、一般の学校が、学校が無いときに場所をレンタルしているそうです。有料で。資金確保の一部だとか。
日本の学校とすこしイメージが違うのが、カリフォルニアの辺りの学校は、平べったい、一見プレハブのような建物が並んでいます。もちろんプレハブよりはもう少ししっかりしていますが、なんというのか…倉庫みたいです。
私が現在お世話になっている日系教会も、初期のころは幼稚園や小学校で礼拝を始めたようですから、方法としては広く受け入れられているのかもしれないですね。
あと、映画館。昔日本でも、もともとダンスホールだったり、映画館だったところを教会にした、とか聞いたことはありました。アメリカで映画館を使っている教会は、私は見たこと無いです。そして、商業施設。これも、日本では見たことが無いのですが、何でも日曜日はオフィスを使わない会社が、スペースを貸し出すのだそうです。そこに、ついたてや椅子を並べて、礼拝堂にすると。
ちなみに、私が現在通っている教会の建物は、元々倉庫だったそうです。日曜日には周りの事務所が閉って駐車場を使えるため、選んだとか。商業スペースから始まって、そのまま同じ場所で、数千人の教会になった所もあるとの事。
なんでも、シンガポールには大きなショッピングモールの上が教会になっているところもあるとか。食べるものも、コーヒーショップもモール内にあるし、買い物客が立ち寄ることも多く、良い方法だと言っていました。
ちなみになんですが、ロサンゼルス近辺にある日本人教会のほとんどは、自前の建物を持っていません。ほとんど、大きな教会、特に韓国の教会の一室を借りています。

日本に当てはめてみると、まず、学校だめですね。日曜日だけ映画館を借りているというのも聞いたことが無いし、ショッピングモールに入れるようなお金は無い。似たようなケースとしては、何かフリースペースを借りて、日曜だけ礼拝をする教会ですね。あとは、一般的とも言える、アパートや一軒家などで礼拝するケース。開拓じゃなくて、普通に教会ですよね。

個人的な考えですが、教会開拓のため、フリースペースや会議室はいいかもしれないと思いました。費用が抑えられるし、交通の便がいいところを利用できる可能性がある。そして、何か開放的でいい(と個人的には思う)。

ある学生さんが、「ずっとレンタルスペースを使うという方法についてはどう思われますか?」と質問。
回答は「最初の1、2年はレンタルスペースでいいと思う。でも長期はお勧めしない。最初は人が増えるが、後に減少してくるだろう。」とのことでした。

■どうやって教会を始めるのか?

このところをクラスで教えていくのだと思いますが、大まかなことを話していました。まず、教会開拓に熱意のある数名(出来れば5人ほど)でチームを作る。それぞれに配偶者がいて(既婚者前提の話)、メンバー5名、各々の配偶者5名で計10名になる。まず1ヶ月に1度の聖書勉強会のようなことから始める。それが2週間に1度になり、毎週になるように、少しずつ教会を形成していく。この間に、それぞれの知り合いの人などを、個人的なつながりのある人を連れてくる。

それを3ヶ月ほど続ける。この間大々的な広告はしない。始めの3~6ヶ月の間に、教会のメンバーは来会者への対応や、礼拝の流れなどをリードする練習を積む。
開拓メンバーが十分礼拝のリード、新来会者への対応が出来るようになってきたら、大々的に案内をする。よって、教会を本格的に始めるため、6ヶ月~9ヶ月は訓練期間。スタートメンバーが全員身内とかいうのは避ける。新しいメンバーが、身内でないと、優遇されないのかと考えて、教会を去るため。

■開拓時の牧師の兼業について

新規開拓の場合、牧師が働きながら教会を始めるのは、アメリカでも一般的。しかし、出来るだけ、教会の働きに集中できるように、シフトチェンジしたほうがいい。二つの仕事を掛け持つというのは大変なことで、一般的に見て、牧師が兼業している教会は教会の規模が大きくならない。

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というようなことを話していました。
私は自分でミニストリー始めたいし、開拓取り組んでみたいので、とても参考になりますね。
小さな教会、または普通の教会運営でも、教会を成長させていくための方法として取り入れることが出来るでしょう。
アメリカには、教会開拓のための「ブートキャンプ」というものがあり、開拓の仕方を学ぶことが出来るのだそう。
開拓が失敗する要因のひとつとして、開拓者の訓練不足、というのが挙げられていました。日本でも、開拓のための基礎を学ぶことが出来たらいいなと思います。

以上のことを聞いて、自分だったらどうするかなと、考えました。
貸しスペースを借りて始めるのはいいですね。私は好きです。高リスクの土地建物に、初めから頭を悩ませたくないし、交通の便とか、便利さを見ながら、場所を変えることも出来る。
もしも、ショッピングモールとか、市内に場所を借りることが出来たら、そこで色々な人たちとミーティングや、話を聞くことが出来る。
スモールグループはほかの部屋を借りてもいいし、場所が無ければファミレスなり、喫茶店なり行けばいい(立地がよければ)。
ソウルケアのサービスも、グループカウンセリングとか、個人面談とか、教会でやるよりも何か、外のほうがオープンでいい。
礼拝終わればそれで解散だし、だらだらしてなくていい。最近、貸し会議室とかありますよね。

そんなことを考えた第1回目教会開拓の授業でした。