顔が見えない


思うことがある。
私がメンタリングで対応するのは女性のみ。年齢層は幅広い。

その中でも、日本人の若い女性について、思うことがある。
自尊心が低い。そして、依存心が高い。

すべての女性ではないと思う。おそらく、その低い自尊心故に、いろいろな悩みを抱えて、私が携わることになっているのだから。

日本のメディアを見ていて思う。TV番組とか、ネット上の記事とか…。
自分自身の価値というものが、相対的だ。

生まれ、家の収入、学歴、異性関係、職歴、所有物。

その人がどれだけ与えられている状況、ものに満足しているかではなく、社会の中にそれぞれの価値について高低があり、よりよいレベルのものを得ている人間が幸せなのだという。

若い女性の問題は、男性からの評価に自分自身の価値を依存しているケースが多い。
特に異性関係の問題を抱えている人。恋愛依存、セックス依存、自傷行為。
彼女たち自身の中に価値を認めていない。男性受けする外見を研究し、思想と行動を身に着け、自分を形作っている。異性からの愛情を受けいている限り、その精神状態は安定し、そして簡単に崩壊する。揺れるボートに錨を置いているようなものだから。

彼女たちの話を聞きながら、なんか悲しい。
一心に愛を求めて、散っていくの繰り返し。なんか、花が傷ついていくのを見ているよう。
神さまに、自尊心の錨を下ろすこと、神の子供としてのアイデンティティを身につけることを手伝うのが私の役目だが…。

彼女たちは一体誰なのだろう。時々思う。私にもその人格が見えない。
深いレベルで、彼女たちの魂は鋼鉄の意思を持っている。良い意味で変化すれば、とても魅力的な人格になると思うのだが、執拗に誰かの愛情を受けること、その愛情を受けられるように自分に…化粧することに必死である。愛が受けられないと神を呪い、愛を受けるために神は二の次。

何処へ行くのだ女性たちよ。

男に尽くさなくても良いではないの。お母さんじゃないんだから。