スピリチュアル・フォーメーションのカウンセリング手法5 深い河

どのようにして、スピリチュアル・フォーメーションの理論をベースにしたケアが行われるのか、私のケースを通して紹介します。

 

全体の流れはこんな感じ。

1. 自分の課題を話します

2. 暫く全員で黙想(5分位)

3. どんな印象を、その話から受け取ったか、他のメンバーが一言で伝えていきます。

 4. リーダーが少し質問します

5. 話した人のために、誰かが祈ります。

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1. 自分の課題を話します

 

「私は日本で副牧師として働いていました。教会には問題が多く、現場で働くようになってから、色々な教会の信徒さんから、相談を寄せられるようになりました。

独裁的な牧師や、教会の閉鎖的なシステムの中で、精神的、霊的虐待を受ける人が多く、

もし私が一生牧師として働くならば、この教会の現状をどうにかしたい、教会で苦しみを受けているクリスチャンのために、彼らのために、彼らを守る術を見つけたいと思いました。

 

彼らに仕えるために、自分のスキルを、将来的に磨き直したいと思って、日本の神学校を卒業しました。卒業すると、他の教団、教会でも同じような問題があることを知りました。

 

働きながら、どうすればよいのか、探し続けました。

5年前、日本の教会ではリーダーシップという概念すら、皆無でした。

分野の手がかりすらありませんでした。

ある集会に出て、アメリカには、実践神学に関する幅広い分野があることを知り、結果としてBiolaを紹介されました。

 

しかし、話が現実化しそうになった時、教団の中でも評判の悪い教会に転任となりました。

私の希望は、よく思われていませんでした。

 

非常にカルト的な教会で、牧師を神のように祭り上げていました。

一度は、10年前に死んだ、現在の牧師の父親を記念すると言って、礼拝を使って彼の記念集会を開きました。彼らにはどう見えたか分かりませんが、私から見れば明らかに偶像礼拝でした。

 

私は彼らの礼拝を、やり方を手伝いたくありませんでしたが、副牧師としての責任と、信徒さんを混乱させたくない思いがあり、働き続けました。

 

主任牧師がTOEFLの受験を許可しないと言ったため、私は教会を去る決心をしました。

TOEFLが受けられないということは、BIOLAを受験できないということです。

 

1年経って、私は自分の仕事を終えて、教会を離れ、アルバイトをしながら勉強しました。

 

教会を離れた直後の精神状態は最悪でした。

私は神に対して怒っていました。

 

懸命に教会に仕えてきた結果、これが私が得るものだったのか。

なぜ、神に使えるために進んだ結果、私は立場を失い、仕事を失い、親しい人達と離れ、人間関係を失ったのか。

 

それでも、沢山の人達の支えによって、ここに来ることが出来ました。

 

私は教会の働きに戻りたいと思っています。

 

しかし、一体どうしたのか…教会に行くと恐怖を感じるんです。

 

それが、今私の問題です。」

 

リーダー

「それは、いまあなたがその状態なのは、無理がないわね…。

その教会を離れてから、どれくらい経ちましたか。」

 

「1年5ヶ月経ちました。」

 

「うーん…まだ最近のことね。」

 

「そうですか、最近ですか。もう大分経ったかと思いましたが。」

 

「その教会でどれくらい働いた?」

 

「1年です。」

 

「大分辛かったと思うんだけど、どうやったの?」

 

「…感情を殺しました。」

 

「なんとまぁ。」

 

「後で気が付きました。とても親しみのある方法だったから。」

 

「親しみ?どういうこと、前もやってたということ?」

 

「はい、私はアルコール中毒の家庭で育ちました。」

 

「え?だれがアルコール中毒なの?」

 

「父です。」